クラシックピアノもジャズピアノも楽しく・・・旅行記や美味しいもの、入院の話なども
このサイトの説明

神戸のピアノ教室

みなさま、ようこそ!本サイトは<楽しくジャズアレンジ>を中心に、旅行記や本の感想などもまじえながら、お届けしています。和音の基礎から始めて、簡単なピアノアレンジが出来るよう、譜面なども掲載しながらやさしく解説しています。分類記事の「和音の基礎」「ジャズアレンジ」からお入り下さい。 ご質問などございましたら、ご遠慮なくお問い合わせ下さいませ! また、アレンジ例に使用している曲は、作曲者不詳のTraditionalか、著作権が切れたものに限っています。掲載させて頂いたアレンジ譜を、お気に入って下されば、ご自由にお使い下さいね。
楽譜のコピーはこちらから!
プロフィール

kazuyo

  • Author:kazuyo
  • 大阪生まれの神戸育ち。武庫川女子音楽学部ピアノ科卒。ピアノの練習は、子供時代、さぼりにさぼり、レッスンは初見状態。本が好きで、文学部に進学しようと思っていたのに、高2年になって、進路変更。「ピアノの先生になりたい」とピアノ科を目指す。受験までの2年間、猛練習するも、目指す国立大はピアノの力量不足であきらめる。大学の4年間は、ひたすらピアノが苦痛....。表現したいものが、技術不足で発揮できないもどかしさを味わう。

    神戸市の中・高校教師採用テストに合格するも、ヤマハ音楽教室システム講師を選んで就職。3歳から大人までの生徒に、ピアノ、エレクトーンを教える。ポピュラー、ジャズと指導の幅を広げ、アンサンブル譜の作成、アレンジ、コード進行などの面白さにも目覚める。
    ヤマハを2001年に退職した後、自宅でピアノ教室を開き、現在に至っている。

    「しっかりした基礎を身につけた上で、ピアノを楽しむ。音楽のある、心豊かな日々を過ごす」を目標に指導。最近は、大人の方も増え、音楽以外の刺激も、もらう日々。

    旅が好きで、今までにイギリス、フランス、スペイン、ニューヨーク、ニュージーランド、イタリア、オランダ、ベルギーなどをぶらぶら。活字、映像も大好き、加えてガーデニング歴も長く、田園生活ならずベランダガーデンにいそしんでいる。
フェルメール展 大阪市立美術館
フェルメール展を見に天王寺へ。
初春らしい暖かさに恵まれ、多くの人がピクニックしたりしてて、天王寺公園は大賑わいでした。

さて、6点のフェルメールと、ホーホやメツー、ステーンなど同時代の画家たちの美術展、平日にもかかわらず人で溢れていました。
覚悟して行きましたが、フェルメールの前には黒だかりの山。

私の好きな作品は、次の2点。
恋文
部屋の奥へと目線を誘う構図が秀悦。
フェルメール 恋文

手紙を書く夫人と召使い
夫人の頭を覆うレースの美しいこと、また机に敷かれたタペストリーも重厚で艶やか、写真と見紛うリアル感と芸術感が相まった、まさに「光の魔術師」。
面白いのは、召使いの表情。
何気ない普段の顔で、まさに日常を淡々と描いた感じ。

フェルメール 手紙を書く夫人と召使い

未展示ですが「デルフトの眺望」も大好き。
静かな水辺と美しい街並み、空を覆う雲、いつまでも眺めたくなる風景です。
フェルメール デルフトの眺望

350年くらい前のオランダ。
空気もきれいだっただろうが、小氷期で寒さも厳しかっただろう。
みんなこんな服を着て、慎ましやかに、しかし力強く生きていたんだなあ。
フェルメールは、そんな人々の日常、故郷への優しい眼差しを持って、絵を描いていたのだと思う。
それにしても1点ずつ、これだけこだわり、完成度を上げるだけ上げて、ほんとに根気強いというか、すごすぎる・・・。

にほんブログ村 クラシックブログ ピアノへ 人気blogランキングへ
【2019.03.20】 美術館巡り
TRACKBACK(0) // COMMENT(0) []
北斎展
先だって、あべのハルカスで開催されている「北斎展」を見に行きました。
チケットを買うのに30分、入場するのに30分と大行列でしたが、入場者数が21万人を超えているそうです。

200年前に描かれた作品とは思えない「アートとしての現代性、斬新性」に驚嘆。
江戸時代であるのに、今、描かれた言われても、なんの違和感もないです。
デフォルメされた大胆な構図に、きめ細かい細部の巧みさが「余人をもって代えがたい」世界を繰り広げています。
まさに天才を超えた天才、圧倒的な独自性にただただ瞠目するばかりでした。

北斎

70歳を超えて次々と名画を世に出しながらも、「猫ひとつ、ろくに書けない」と言って、さらなる高みを目指した、その姿勢。
「もっといいものを描きたい」一念で、無我夢中に筆をとり続けた人生だったのでしょう。90歳で没するまで、意欲を高め、上昇し続けたことがほんとうに素晴らしいと感動します。

イギリスの画家、デイビッド・ホックニーも「北斎は最後まで高みを目指した。自分もそうありたい」と言っているそうです。

動物も多く描いていますが、リアルでありながら、なんともかわいく愛らしい。
動物にたいする愛情が感じられ、笑みがこぼれました。
自然や生き物にたいする「敬意や慈愛」があってこその生涯だったのだと思います。

にほんブログ村 クラシックブログ ピアノへ 人気blogランキングへ
【2017.11.15】 美術館巡り
TRACKBACK(0) // COMMENT(2) []
バベルの塔
久しぶりの更新です!

大阪国立国際美術館で開催されている「ブリューゲル『バベルの塔』」を見てきました。鑑賞は20秒、待つのは15分くらいと、かつてのパンダ並みの人気です。

ノアの箱船で生き残った人々が、天にも届けと建てた巨塔に、怒った神が、互いの言葉を理解できないように鉄槌を加えたという「旧約聖書」の物語。

世界中どこでも、またどの時代でも、ノアの箱船や、バベルの塔は、人の琴線に触れる存在であるし、宗教あってこその芸術という立ち位置を、ブリューゲルも意識したのだろう。
現代でも、高さを競う風潮は相変わらずなので、16世紀でもそうだったのか。
(ゴシック建築の教会がまさにそう)

バベルの塔

それにしても、さして大きくもないこの絵、圧倒的な迫力と、細部に渡るディティールのリアル感に、目がくらみそうになります。
ブリューゲルの人間業を超越した凄まじい根気に、ただただ驚き。
マニアックな人だったのかも・・ね。

40代前半で亡くなったというから、きっとまだ視力も正常、精神力も強靭だったに違いない。

塔の現実感を演出するワザとして、周囲の景色もあなどれないです。
特に、左側面の村の描写が素晴らしいです。
生身の人間が生活しているリアル感が、塔の存在を確固としたものにしていると思います。

ブリューゲルは、この絵で何を言いたかったのだろうか。

壮大な構築物を立てる人間の偉大さを礼賛。
いやいや傲慢な人間を揶揄し、皮肉っている。
うーん、私はむしろ、「聖書の教訓を描く」ことに没頭したブリューゲルだったのではないかという気がします。

にほんブログ村 クラシックブログ ピアノへ 人気blogランキングへ
【2017.09.09】 美術館巡り
TRACKBACK(0) // COMMENT(0) []
ラスコー展 2
狩猟のための石刃や槍なども、実用性にとどまらず、芸術性を帯びてきます。

「体をなめるバイソン」
ラスコー展
「縫い針」
ラスコー展
縫い針の発明は、極寒の生活を一変させたことでしょう。
最初に思いついた人は誰だったんでしょうね。素晴らしい!

貝殻や動物の骨などをビーズに加工してアクセサリーにしたり、顔料でペインティングしたりと、おしゃれにも目覚めていくクロマニョン人。
ラスコー展

クロマニョン人は、紀元前4万5000年〜1万5000年前にヨーロッパで活動した「ホモ・サピエンス」ですが、5万年前に「出アフリカ」を果たした彼らは、ヨーロッパだけではなく、西アジアから東アジアへも拡散したはず。そして、その一部は日本列島へとたどり着いたことでしょう。

縄文時代は、紀元前1万6000年前〜3000年前と言われていますから、縄文人となったホモ・サピエンスは、アフリカから日本まで、3万年という壮大な年月をかけて到達してきたという事になります。

人口増、食料不足などの要因もあったでしょうが、未知なる土地への好奇心、冒険心に駆られて前進を続けた「人類の壮大な歴史」を想うと、興味が尽きません。

にほんブログ村 クラシックブログ ピアノへ 人気blogランキングへ
【2017.02.08】 美術館巡り
TRACKBACK(0) []
ラスコー展 1
久々の更新です💦

国立科学博物館の「ラスコー展」に行ってきました。
日曜日なのでコミコミでしたが、2万年前のクロマニョン人が描いた「洞窟壁画」と、動物の骨などて作った石刃や刀槍器(とうそうき)の芸術性の高さに、驚きました。

5〜6万年前に「出アフリカ」を果たしたホモ・サピエンスが、ヨーロッパへと拡散した集団が、今回の主人公である「クロマニョン人」。
狩猟採集生活を送っていた彼らにとり、厳しい氷期が終わって温暖化し始めた2万年前以降、「芸術」を始動し始めます。

陽の入らない奥深い洞窟で、梯子がないと届かない高所や、反対に狭い穴蔵のようなところで、マンモス、シカ、バイソンなどを描いた壁画は、その生き生きとした躍動感、彩色感に、ただただ目を見張ります。
見る者に訴えてくるリアル感、臨場感、動物への親和性など、素晴らしい。
加えて、ただの落書きではなく、明らかに「選ばれた上手な人」が描いているのでは?
これは重要なことで、集団がある程度、組織化されており、計画性もあったということを指していると思います。

ラスコー展

ラスコー展
レプリカ(笑っている!)
ラスコー展
1/10に縮小された洞窟の一部(中央に屈んだ人がいる)

にほんブログ村 クラシックブログ ピアノへ 人気blogランキングへ
【2017.01.30】 美術館巡り
TRACKBACK(0) // COMMENT(2) []
サイトオーナー情報

執筆者 麦谷和代
ホーム 麦谷和代ピアノ教室

最新記事
最新コメント
記事を分類しました
リンク
アクセスカウンタ


現在の閲覧者数:
月ごとに表示しました

    MONTHLY

ブログ内検索
RSSフィード

Copyright © 2005 神戸のピアノ教室からお届けする~ジャズアレンジ講座~ All Rights Reserved.
Photo by Rain Drop // Template by chocolat* // Powerd by FC2